学校イメージの効果的伝達のために
スクールアイデンティティ
■らしさの構築
学校の先生方の会話の中で「あの行動はうちの生徒らしい」「この服装はうちの学校らしくない」といった言葉を聞くことがあります。この「らしい」とか「らしくない」というとき、先生の頭の中には、ある一つのイメージがあり、それは他と区別できるだけの確固とした基準になっています。
SIとは、ひとことで言えば「らしさ」の創造です。
| SIとは一つのイメージに集約すること | 
| SIには2つ以上の異なったイメージは共存できません。アイデンティティとは同一性という意味があり、あくまでも、だれもが共通の思想に基づいた共通のイメージを持つようにすることが重要です。 | 
| Aという学校を意識したとき、誰もが同じイメージを頭に描けたら、その学校はSIが確立しているといってよいでしょう。 | 
| ほかの学校とは明確に違うその学校の一つのイメージ、それがSI(スクールアイデンティティ)なのです。SI計画とは、そうしたイメージを作り上げるための戦略プランニングです。 | 
| SIは、経営理念の具現化である | 
| SIには建学の精神や経営の理念から導きだされたものが理想であり、その普遍的な精神を現代に対応させていくことが重要です。 | 
| これは当然、教育内容や教師の価値観、校則、校風、生徒活動のすべてに表れているはずです。 | 
| 学校のシステム全体に、有形、無形のかたちで具現化されたものが学校の個性となります。 | 
| SIは、わかりやすいこと | 
| 建学理念や経営理念は、あくまでも教育者の立場でつくられたもので、それを言葉に表すと一般の人々にはわかりにくい場合が多く、またきわめて抽象的で、没個性的です。 | 
| これを、現代の子供たちや大人にわかりやすいカタチに翻訳してつくり直す作業が必要となります。 | 
 新しいビジョン 時代と共に人々の価値観も教育の意義も大きく変わり、建学以来の理念をそのまま適用しようとしても、現代にはそぐわない面も出てきます。歴史が古く伝統のある学校においてはなおさらです。 現代および未来にわたって魅力ある学校イメージを形成するために、建学理念の基本精神を活かしながら、時代にそぐわない考え方を改善し、修正し、新しい価値観を取り入れて未来へのビジョンを作り上げていくことが重要です。

ビジュアルアイデンティティ
■VIシステムの導入
VI(Visual Identity)つまり学校に関わる視覚的なイメージを統一することです。SIのコンセプトに基づいて、そのイメージ伝達に最も有効な手段である視覚的要素を一つのデザインコンセプトのもとで統一することにより、訴求効果を高めようというものです。 これによりSI導入の効果をより強化することができます。
VIシステムの概要
| 基本デザインシステム | 
| ◎シンボルカラー(スクールカラー) | 
| ◎スクール名 | 
| ◎スクールマーク(校章) | 
| ◎スクールロゴマーク(シンボルマーク) | 
| ◎ロゴタイプ(使用方法・適用例のシステム化=マニュアル化) | 
| 適用アイテム | 
| ◎広報・広告(学校案内・広告・ポスター等) | 
| ◎看板・標識・掲示板 | 
| ◎建物・内装 | 
| ◎校旗・ペナント・垂れ幕 | 
| ◎制服・ユニフォーム | 
| ◎車輌・通学用バス | 
| ◎什器・設備等< | 
| ◎名刺・封筒・便箋・レターヘッド・伝票類 | 
