私立学校のホームページを考える

ホームページ開設へ向けて
双方向ホームページへの変革

■ホームページ企画立案・コンセプトメイキング

サーバー構築が完了したら次に学内ホームページの開設準備です。まず、企画の全体構想を明確にすることから始めます。自校サイトで何を表現したいのか。またライバル校はどこなのか。ライバル校と比較して自分たちにとってのオリジナルな商品とは何か。それは教育理念なのか。さまざまな議論を交わし、アイデアを絞り込んで行く作業がコンセプトメイキングになります。 また自校サイトにおける実現したいプランやコンセプトを明確にし、目的・方向性を決定するため、下記の事項を検討して問題解決していく必要があります。

1.企画の全体構想
◎サイト構築の目的(Webで何をやりたいのか)
◎ターゲットユーザー
子供なのか、その親なのか、あるいは一般社会か
◎具体的な数値目標()
◎ターゲットの環境予想(ディスプレイ解像度、通信速度など)
◎競合他校(ライバル校はどこか)
◎希望の内容に近いサイト(同じような目的・ターゲットを持ったサイト)
◎学校全体の経営戦略
◎キャッチフレーズ・スローガン
(サイトの目的を簡潔に述べるフレーズ)
2.コンテンツの内容
◎サイトに掲載する内容
◎サイトマップ(おおまかなサイト構造)
◎動画(Flash)・ビデオ・音声など、リッチコンテンツの有無
◎現在保有している素材(学校案内・ロゴ・過去の広告・写真)
◎現サイトの改善目的の場合には現時点の環境
ソフト面(コンテンツ/デザイン/ナビゲーション/決済機能など)
ハード面(サーバ/回線/プログラミング/セキュリティ/データベースなど)
◎現サイトで改善したい箇所
3.必要な機能
◎企画を実現するために必要と思われる機能
例:
進路状況のデータベースをつくりたい
アンケートを取れて、その集計をしたい
特定の者だけが入れる掲示板をつくりたい
自校スタッフ専用のグループウェアがほしい
4.技術面での限定事項
◎サーバの設置条件等(レンタルか学内設置か)
5.予算
◎予算が決定しているか
6.スケジュール
◎サイト開設予定日(具体的な年月日)
◎サイト構築に関連する自校のスケジュール(スタッフ選出など)
7.サポート関連
◎サーバ/データベースの保守(学内スタッフか外部専門業者か)
◎管理・トラブル時の対応(学内スタッフか外部専門業者か)
◎更新(学内スタッフか外部専門業者か。更新の頻度は)
8.運営体制
◎サイト運営に関わる担当者の役割と人数(更新作業など)

 ■業者に制作依頼する場合の諸注意

業者にホームページ制作を依頼する場合、余計な費用の発生を防止するため下記の注意が必要です
◎あらかじめ業者に見積もりを依頼して全体の予算を決める
◎内部で全体設計を施し仕様書を準備する
始めに簡単に作ってあとで修正を加える作り方は、自身で制作する場合と違って余分な費用が発生する。複雑なプログラムを組む場合はあらかじめ細かく打ち合わせをする
◎取材・コピーライティング等は専門家のコストがかかります。なるべく自身で原稿を用意します。できればメール等で送ればテキスト利用で納期の短縮につながります。

 ■ホームページの内容

一般的な内容

◎24時間対応受付窓口(注文・問い合わせ・クレーム等)

◎学校案内

◎教育方針・教育理念

◎教育課程

◎教育環境(施設案内)

◎教職員紹介<

◎入試案内

◎部活動紹介

◎在校生・保護者向けサイト(連絡事項)

 ■戦略的双方向ホームページの内容

さらに下記を追加して双方向性、戦略性を強調します

アンケートサイト

在校生向

在校生の現在の状況を常にモニターすることができます。もちろん匿名での分析ができますので、在校生に負担を強いる必用が無く、校務の改善にもつながります。

卒業生向

卒業生の現在の状況を把握します。在籍当時の状況、あるいはその後の進路等調査ができます。これも学校業務改善に役立ちます。

入学希望者向

入学希望者に今後入学までどのような情報提供が必要かの調査・分析が可能です。

アルバムサイト(学校行事の写真専門サイト)

修学旅行など学校行事で校外学習をする場合、その工程のスナップ写真を通じて関係者・保護者に安全・安心をアピールすることができます。しかも旅行先から他人に頼らず自身でサイトにアップすることがてきます。部活動の対外試合等を写真を使って報道することができます。同時に文字情報も送れるのでリアルタイム型簡易新聞の役割を果たします。対プレス用としても情報発信します。

内部スタッフの情報ツール(グループウェア)の活用

内部スタッフの戦略サイトの構築が可能です。スタッフの営業活動など行動予定など、学内あるいは学外(たとえば自宅、海外旅行先)からでもスタッフ全員の行動が見えています。もちろんどこからでも自身の行動を記載、変更することもできます。スタッフ全員が一丸となって他校との差別化を目指す、そんな戦略チームが芽生えてきます。また、Webメール機能を使って、海外のホテルなど、公共の施設から公共のPCのままメールの使用が可能です。

Eコマース・買い物ソフト

学生の製作した作品や、学内関連書籍の販売ができます。オリジナルな作品は商品としての価値が高く。また自校のブランドを高めます。

今後のホームページ活用の重要な部分を占めると考えられるのが、そのインタラクティブ(双方向)性です。
一方的なメッセージ発信ではなく、お客様と対話を重ね情報を得ることが可能になります。