学校のメディア戦略とは

media school

総務省発表の、平成30年通信利用動向調査の結果(PDF)によりますと近年、インターネット利用者の割合はほぼ横ばい。13 歳~59歳の年齢層でインターネット利用が9割を超え、個人のインターネット利用機器に関しては、スマートフォンがパソコンを上回り、モバイル機器が主流になりつつあります。ソーシャルネットワーキングサービス・クラウドサービス・テレワークの導入などにより、サーバーとモバイル機器の交信そのものが仕事となってきました。

今、学校自身がメディアになる必要に迫られています。それはソーシャルネットワーク(ツイッター・フェースブック・ミクシィが代表例)が急成長して、情報の流通ウェイトを大きく占めるようになったことが第一の要因です。これらソーシャルネットワークを効率よく利用し、さらに自校のコンテンツを配信することにより、学校自身が自然にメディアになっていきます。従来ならば、外部のメディア(学校自身が費用を払って広告を掲載する従来型メディア:ペイドメディア)に頼っていたことを、自校内のメディア化で同様の効果を実現させ、しかも経費を大幅に削減することが可能です。それはペイドメディアの依存度を下げて、オウンドメディアを充実させることを意味しています。

学校のメディア化には、まず二段階のステップの構築が必要です。まず学校メディアに視聴者を誘導するには、難しい説明は無用で、学校のイメージを抱かせる(イメージ戦略)こと、あるいは物語の提供(ストーリー戦略)です。そのためにはソーシャルネットワークなどアーンドメディアの利用が一番です。

学校自身のサイトがメディア化すればするほど、ペイドメディアに依存する割合が減ってきます。なぜならペイドメディアに期待するのは、情報そのものの伝達ではなく、自校サイトに安易にたどり着いてもらうためのイメージ戦略・ストーリー戦略だけで良いのかもしれません。とにかく自校サイトをクリックしてもらえば、あとは自校サイトがメディアとして様々な伝達手段で情報を発信します。まさにメディアそのものと言えるでしょう。

実際に自動車業界は自社のサイトをオウンドメディア化して、動画、静止画、コミュニティの構築などを充実させています。さらにイメージ広告を強化し、詳細情報は自社サイトから発信しています。最近の自動車のパンフレットなどはかなり簡略化されてきているのに気がつきます。

基本パッケージの構築

まず学校のサイトを構築する場合、まず基本を固めることが大切です。学校理念、代表者の想いといった学校自身のコンセプトをしっかり伝えることにしましょう。

1.学校理念・学校情報・入学案内情報の発信

学校代表者の大切なメッセージです。また、内容についても具体的に伝えたいものです。世界のめまぐるしい動きの中で発信する情報は常に最新のものでなければなりません。印刷物はすでに過去のデータであるという認識が必要です。こちらから送る情報・受ける情報は常に対話的な発想が必要です。また、情報を受け取る側が効率的に得るためにはここでも、データベースや検索システム等のプログラムが必要になるでしょう。

2.24時間受付窓口に

24時間対応の受け付け窓口にすることで、電話のようなわずらわしさがありません。

3.スタッフ全員へメールアカウントを配布

レンタルサーバーでも問題はありませんが、学内サーバーの場合には、メールアカウント数はほぼ無制限に配布できます。ですから、スタッフは勿論のこと、協力スタッフ全員等幅広く利用できます。

さらにメディア戦略(次世代型)を目指して

4.アンケート収集

インターネットブラウザからアンケートを頂く場合、メール形式ではなく、アンケートの項目形式で記入頂けばそのまま、WEB上のデータベースに自動的に格納が可能です。またそのデータからDMラベルで打ち出すことも可能です。またメーリングリストの作成も勿論可能です。

5.クラウド(在校生・受験志望者とその家族)へメルマガ・メーリングリストの配信

学校メディアからクラウドにストーリーを投げかけ、クラウドがそれに反応し、メディアに誘導する足掛かりを作ります。メルマガはスタッフからクラウドへの一方通行の情報発信、メーリングリストはスタッフとクラウドの相互の送受信ができ、さらに登録したすべてのクラウドが情報の共有をします。

6.スタッフの相互連絡にグループウェアを活用

スタッフ間でグループウェアを活用できます。グループウェアを活用することにより、スタッフ間のコミュニケーションをスムーズに取れます。たとえばスケジューリングを使えば○○さんは現在何処にいて何をしているなど、学内サイトにアクセスすれば知りたい情報が何処からでも得られます。

7.スタッフとクラウド、あるいはクラウド同士のコミュニティサイトを構築する

学内サイトからの専門的な話題はお互いにもっと突っ込みたいもの。そんな時クラウド(群衆)間、またはスタッフを介してコミュニティを形成します。専門的な話題からプライベートなことまで、一般的にコミュニティサイトはクラウドの質問にクラウドが答えます。さらにクラウドのトークはデータベースに記録され、いつしか学校メディアの重要な資産になります。

8.ストリーミング(動画)配信・eラーニング

学校のメディア戦略において中核に当たるものです。フローコンテンツとして学校代表者から家庭へのストリーミングライブ(中継)配信が可能です。また、ストックコンテンツとしてシラバスのアーカイブを構築します。ストックコンテンツはその利用法を円滑にするため、上映時間を60分にするなどの工夫が必要です。家庭でのオンデマンド授業は学校の教育資源として価値の高いものです。また動画を使用しないテキストベースのeラーニングも可能です。

9.電子書籍

学校メディアでは、学校案内・入試過去問題・卒業アルバムなどの従来型の紙媒体は電子書籍化することが求められます。

10.フォームコンテンツ

学生の入試エントリー・お問い合わせフォーム等普段見慣れたものですが、データベースを中間に配置することで、すべてデータ化が可能です。作業の効率化と共にメディア戦略には必至なものとなっています。

参考:
ホンダ・オウンドメディアを中心に据えたメディア戦略(前編)
http://trend.netadguide.yahoo.co.jp/feature/101/0036/1/

ホンダ・オウンドメディアを中心に据えたメディア戦略(後編)
http://trend.netadguide.yahoo.co.jp/feature/101/0038/1/